あの時は未来に生きてた

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線路沿いと残暑と風鈴と 2

『「おい、俺スイカバーしか買ってねぇぞ、成長止まるぞ」 「成長が人生の命題ですけど?」』 彼は、成長してくれるのだろうか? そもそも、私が求めている成長と、彼の言う成長は同じなのだろうか? ...
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線路沿いと残暑と風鈴と

「おはよう、暑いね」 その声で、汗をかいて寝ていたことに気づく 「うん、おはよう」 「朝ごはん買いにコンビニいく?」 「うん、行く」 リィーーーン 布団から見上げ...
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渋谷3号線の時間軸 4

「おれ、会社辞めることにした」 外回りから帰ってきて、お昼を一緒にとろうと誘われて、近くのラーメン屋さんに行った。 つけ麺が売りなようで、メニューにはでかでかと写真が貼られている。 かつおだしの良いにおいが鼻を刺激する。...
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渋谷3号線の時間軸 3

ある日、彼と出掛けることになった。 休みの日に、だ。 なにやら、行きたい場所があり、そこはひとりでは行きにくいとのことだった。 前日に言われたから、服を新しく買ってオシャレすることできない。 その夜は、一人でファッ...
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渋谷3号線の時間軸 2

「疲れたでしょ、ちょっと休憩しようか」 彼は手に持っていた缶コーヒーを渡しながら言ってくれた。 「あ、ありがとうございます」 「ほい」 彼と出会ったのは、職場だった。 ひとつ上ということもあり、距離が近く何で...
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渋谷3号線の時間軸

… 「なんでこんなとこ選んだの?空気も悪いし、うるさいし。外に洗濯物も干せないじゃん」 上京してから、初めて家に呼んだ友達に ...
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